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『うみまち鉄道運行記』読了・感想

超話題作「うみまち鉄道運行記 サンミア市のやさしい鉄道員たち」(伊佐良紫築、富士見L文庫)を読了しました。
このレビューで興味を持った方は以下のリンクから購入するのもいいですし、書店で購入しても構いません。なお、アフィリエイト登録していないためこのリンクから買っても自分には1円も入ってきません。

うみまち鉄道運行記 サンミア市のやさしい鉄道員たち (富士見L文庫)うみまち鉄道運行記 サンミア市のやさしい鉄道員たち (富士見L文庫)
(2014/11/13)
伊佐良 紫築

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ライトノベルという体ながら挿絵が一切存在せず、表紙のみというのが異色(富士見L文庫自体がそもそもこういうものなのかは不明)。そのため「想像力」をフルに働かせて読むことになります。ライトノベルの皮を被った(表紙がライトノベルっぽい絵というだけの)一般小説と言っても差し支えないと思います。

さて、他人に自分が好きなもの、それこそ鉄道でもアニメでも何でもいいんですが、それを紹介するとしたらどういう順番で紹介するでしょうか。
その人が自分と同じ趣味だったら「○○というのが出てくるから見てみなよ」となるのですが、得てしてそういう人ばかりではなく、自分と相手では好みが違うと言うことが往々にあります。
そういう時自分は「この雰囲気いいよ」から入ります。自分は鉄道では小田急が好きなのですが、「とりあえずロマンスカー乗ってみなよ」と入ります。初めにロマンスカーの雰囲気を味わってもらうことで小田急を好きになってもらう、ということになります。

閑話休題。
「うみまち鉄道運行記」は「雰囲気が素晴らしい」に尽きます。物語の性格上鉄道用語が出てくるのですが、鉄道用語を知らなくても(自分だってそんなに詳しくない)鉄道というか車両の雰囲気が伝わってきます。また、鉄道だけではなく街の光景やその活気が伝わってきます。

また、時代設定の「魅せ方」も面白くて、前半は「ミュージカル」、中盤は「カーニバル」、そして後半は「西部劇」が主なテーマと個人的に思ってるのですが、これらに共通するのは何か。それは「娯楽」です。
1章で主人公が劇場の開演時刻に間に合わせるために相当な無茶をやらかすのですが、「娯楽」が鉄道の運行に勝ることが許されるような、そんな時代の話です。特に西暦何年というのは物語の作中では言及されてないのですが、1930年代中盤くらいの話だろうと勝手に想像して読んでたのですが、どうやらライバルの列車が1930年代に走っていたようでドンピシャでした。

自分が設定マニアであるから分かるのですが、得てして設定を細かくしがちです。細かく設定すれば人物像や光景というのを詳細に表せるので仕方ないのですが、「すべてを出してしまう」ということをしがちです。
しかし、年代をぼかしたりすることで読者に想像力を与えることで物語の「余韻」を感じされることができるのかなと感じました。

最初の方で「雰囲気」を最初に見せる、というのを描きましたが、「設定」というのも雰囲気の一環なんですよね。下手な漫画やアニメなんかだとそこら辺がまず雑です。設定を見せたいがあまり物語の雰囲気を構築しきれていないというか。今思えば「RAIL WARS」というアニメで一番足りなかったのは「雰囲気の構築不足」だったのかもしれません。「国鉄が民営化されていない」という雰囲気でなく殆どJRなんじゃね、みたいな描写でしたし。いくら車両がうまく描けていようが、そこら辺を失敗したせいで印象が全然違いますから。

さて、雰囲気の次に重要なのが「ストーリー展開」。
雰囲気が良くても、ストーリーがグダグダでぽしゃるというのをよく見ます。伏線の貼り方であったり解決方法がダメだったりと、ここが一番の見せどころではないかと思います。(個人的には「雰囲気」と「ストーリー」で8割は決まると思ってます)
「うみまち鉄道運行記」は全4章とエピローグで構成されてるのですが、1章で登場した人物がエピローグで意外な登場を果たします。相棒は誰になるかが気になるところではありますが、2巻に登場するのかも。

最後に作中に出てくる鉄道やバスなどの「モノ」。鉄道マニアやバスマニアがアニメで求めている一番の部分じゃないかと思います。
これは正直、雰囲気としての設定以上のものはないと思ってるので(神奈川の描写だから神奈中バス出すようなものです)、詳細なものを見たかったらアニメなり小説なんぞ読まずに設定資料集なりを見ればよろしい。
個人的には「リトル・フェアリー」のマグロ絵(側面図)なんかは見てみたい気もしますが、想像で補える範疇なので問題ないです。

結論になりますが、鉄道系ライトノベルのようですが1930年代あたりのアメリカの雰囲気を味わえることができる一冊と自信をもってお勧めします。続編読みたいです。
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プロフィール

マロン

Author:マロン
鉄道マニアで主に乗り鉄。
また、艦これやガルパンが好きです。

「マロンブックス」というサークル名でたまにイベントに参加しています。

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